みなさん、こんにちは♪カンガルーです🦘
突然ですが「資本論」という作品をご存知ですか?
この作品はドイツの経済学者、哲学者、革命家であったカール・マルクスが書いたものです。
マルクスは資本主義経済を分析し、共産主義思想を掲げて階級の解放と廃止を世に訴えた人です。
つまり、現在の日本の資本主義社会とは反対側の立場にいる人が書いた本なのです。
この資本論の話の元ネタは19世紀前後の産業革命以後の工場化、大量生産が可能になった、まさに経済の転換期です。
だからこそ、こういった著書がみんなの関心を集めたのでしょう。
さて、今回はいつもと違う視点の記事を書きたいなと思い、この資本論の内容を簡単にまとめていきます。
かなり資本主義批判な色が濃い内容ですが、現代のお金の動きの本質がわかる良書となっています。
今回は資本論の第一巻の内容が主になります^_^ それでは見ていきましょう♪
まずは話のあらすじから見ていきましょう^_^
…
あるところにロビンというチーズを作っている青年がいた。
チーズを週一で市場に売りにいきながら、父と2人で慎ましい生活を送っていた。
ロビンたちの作るチーズは市場でも話題となっており、いつも売り切れる、人気のチーズであった。
ある日いつものようにチーズを売っていると、ダニエルという投資家が「チーズをもっと大きい工場で作らないか」と誘った。
ダニエルはロビンたちの作るチーズが金になると踏んだのである。
・・・
その後ロビンは父に相談したが、父は次のように言って反対した。
「金は人の労働と手間暇からできている。肉体労働のような苦労もなく、金持ちのような欲望や嫉妬に悩まされることもない。中間の暮らしこそ人間にふさわしい」
しかしロビンはかつてお金がなかったがために治療出来ずに若くして死んだ母のことを思い出し、これ「お金があれば母は助かったかもしれない、お金持ちになりたい」と考え、契約書にサインしてしまった。
その契約書の内容は
「ロビンがチーズ事業に失敗した場合、ダニエルにどんなことをしてでもお金を返す」
というものだった。
そしてロビンは投資家のダニエルから製造業の三つの基本を教わった。
「品質、コスト、納期」
である。
そしてついに始まったチーズ事業。しかしなかなか業績を上げるのは難しく、ダニエルにアドバイスを求めた。
するとダニエルはこのように言った。
「チーズを作るためにかかる費用が金貨10枚だとする。原料費に4枚、維持費に4枚、そして人件費に1枚。すると1枚金貨が余る。そう、労働者から労働力を搾り取るんだ。そうすれば我々は指一本動かすことなく金貨を1枚生み出せる」
つまり、工場の労働者に金貨1枚で金貨2枚分働かせろって事です。
その後ロビンは労働者の生産性に応じて賞与や罰則を設けることで、生産性を上げていったのです。
当然労働者側は「我々は奴隷じゃない」と声を上げていきます。
こういった中でロビンは経営者として、苦悩を抱えながら事業に奔走するのだった。
…
以上が資本論の第1巻のあらすじです。資本主義の恐ろしい一面が垣間見えるお話でしたね。
ダニエルは最後にロビンに対してこうも言っています。
「労働者は労働力が唯一の収入源なんだよ。しかし困ったことにその労働力というのは買い手の我々の手の中でしか商品として機能しない。我々が彼らの価値を引き出し、生かしているんだ」
そしてロビンは心の中でこう思います。
「ぼくは生かされるんじゃなくて、生きたい」と。
ここまで読んでいただきありがとうございました😊 本書の内容がもっと知りたいと思った方はぜひ読んでみてください。
…
さて、ここまで話してきてなんですが、わたしは資本主義を非難しているわけではありません。
資本主義だからこそ、今の我々の社会が成り立っていますし、その恩恵を受けているのは言うまでもありません。
しかし、こういった背景を知っておくことは資本主義世界に生きる我々にとってはとても大切なことではないでしょうか?
みなさんが今の世界経済について考える一助になれば幸いです。
本日はこれで終わります^_^ ありがとうございました😊

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