こんにちは、医師兼投資家のカンガルーです。この記事を見てくださっているということはあなたは今現在投資をしている、あるいはこれから始めようと思っているのではないでしょうか。そんなみなさんに質問です。世界最高の投資家たちが勧める投資方法が何かご存じですか?そう、「インデックスファンドへの投資」です。それも時価総額荷重型のインデックスファンドへの投資です。今回はインデックス投資とは何か、なぜ世界的な投資家がそろってこの投資手法を勧めるのか、そしてなぜ長期運用を前提としているのか、などをお金の名著「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス著)、「投資の大原則」(バートン・マルキール、チャールズ・エリス著)をもとに解説します。
この記事を読んで実際に読んでみたくなったという方はぜひご自身の手にとってみてください^_^
ではさっそくいきましょう!
インデックス投資とは
インデックス投資とは、市場の値動きを示す指数(インデックス)の値動きに連動を目指す投資手法です。インデックス投資は、その市場を構成する複数の銘柄に広範な分散投資ができ、特定の指数に連動をめざす商品(投資信託など)を、ドルコスト平均法で投資を行うことで、値が高いときは量を少なく、値が安い時は量を多く買い付けることができます。
またインデックス投資は時価総額に応じて保有銘柄の割合が決まるという特徴があります。つまり、もしある会社の価値が上がれば指数(インデックス)におけるその会社の割合が高まるということです。その逆もまた然りです。
このように株式市場を代表する複数の会社に分散投資ができるインデックスファンドは常に最も勢いのある会社の株式を買えるように調整されているのです。
そしてインデックスファンドは投資のドリームチームということです。
なぜなら投資のプロが席巻している今日の市場は、それすなわちプロの動きの総和を示すからです。その市場の値動きに連動するインデックスファンドはまさに投資のドリームチームです。われわれ投資のプロではない人間が投資のプロに勝とうなんて無理です(投資のプロの方がいらっしゃったらすいません)
なので市場を反映するインデックスファンドへの投資は投資の最適解の一つといえるのです。
インデックス投資の強みとは
インデックス投資の強みはざっとあげても以下のようなことがあります。
- アクティブ運用に比べて成績が良く、相対的にリターンが高い
- コストが低い
- 税金が安い
- 長期投資が前提で売買をあまりしないため、市場に与える影響が少ない
- 投資したら運用自体はわれわれは行わなくていいので便利
- ドルコスト平均法で投資しているため判断ミスによる投資の失敗をしないで済む
- 運用目的や長期投資方針といった最重要課題だけに専念できる
- 不安や後悔を感じなくて済む
などです。世界最高の投資家ウォーレン・バフェット氏もアクティブ運用のリスクとして売買手数料や税金の高さを挙げています。
どのようにお金を積み立てていくか
まずは結論から言うと「ドルコスト平均法で積み立てていく」が最適解の一つになります。「ドルコスト平均法」とは定期的に一定額、投資対象を購入する方法のことです。この方法の強みは「市場のタイミングを考えずに投資ができること」であり、「定期的に一定額を投資するから、市場の平均の利益を狙うことができる」ということです。ここで

え、投資って株が安い時に買って、高くなった時にあるのが一番いいんじゃないの?
そう思った方のために次は「市場のタイミングに賭けてはいけない」という真実について説明します♪
上記のように言える一つ目の理由は我々素人にとって市場のタイミングを予測するのは難しいからです。それは「わたしは千里眼を持っていて未来を見通せるのです」って言ってるのと同じです。投資のベストなタイミングはよく稲妻に例えられます。あなた方は稲妻を捉えることはできますか?無理ですよね。市場は我々が気付くより、はるかに早く動いてしまうので、それこそ未来が読めなければベストなタイミングを図るのは不可能なのです。
市場のタイミングに賭けるべきでない理由二つ目は投資においてベストなタイミングに株式を持っていないことによってリターンが減少するからです。具体的なデータを見ていただきましょう。1980年〜2016年の36年間のS&P500のデータに基づき、ベストなタイミングを逃した時の株式のリターンに与える影響を示したデータがあります。それはケンブリッジアソシエイツという投資に関する機関が出しているデータなのですが、以下の通りです。
上記期間において最も上昇したベスト10日を逃すだけで、リターンは11.4%から9.2%に低下します。ベストの上昇日をさらに20日逃すとリターンは9.2%から7.7%に低下します。同様にさらに30日を逃してしまうと7.7%から6.4%に低下します。これが市場のタイミングに賭けるべきではない理由であり、ただひたすらに株を持ち続けることの重要性がわかるデータになっています^_^
さらに付け加えるならば、投資家から「失われた10年」と呼ばれる2000年~2010年までの間にS&P500にドルコスト平均法で積み立てていった場合と2000年1月1日に一括で投資した場合では前者の方がリターンが大きかったというデータがあります。このデータもドルコスト平均法の強みを表すものですね。
一般的に、右肩上がりの相場の場合は一括投資の方がリターンは大きいのですが、上がり下がりを繰り返している相場の場合はドルコスト平均法の方がリターンもメンタルも保ちやすいです。
複利の効果と72の法則
それでは次に「複利」についてお話ししたいと思います。複利とは元本と利息の合計額にさらに利息がつく仕組みです。例えば100万円の元本に毎年5%の利息がつくとすると、来年は
100万円×1.05=105万円
再来年は105万円に5%の利息がつくので
105万円×1.05=110.25万円
となります。
一方元本に対する一定の利息額が毎年足されていくのが「単利」です。例えば100万円に5%の利息がつくとしたら、来年は
100万円+5万円=105万円
再来年は
105万円+5万円=110万円
となります。
この時点ではほとんど差がないですが、これが10年経過すると、複利計算だと162万円、単利計算だと150万円になります。20年後だと複利計算だと265万円、単利計算だと200万円です。時間とともにどんどん差が開いていくのが分かりますね🥰 もし元本が1000万円なら単純計算でもさらに10倍の差、つまり650万円の差が生まれることになります。細かい金額は今回そんなに重要ではなく、「複利」のパワーはすごいんだぞってことが伝わればオッケーです笑 早くインデックス投資を始めればそれだけ複利の効果を享受できるということがわかりますね。
次に「72の法則」について説明します。72の法則とは、あなたの投資リターンを72で割った答えこそがあなたの資産が2倍になるまでにかかる年数です。たとえば1000万円をある年に投資し、その投資リターンが6%なら
72÷6=12年
つまり12年後に資産が2000万円になるという計算です。
これも「複利」のパワーを示す考え方ですが、ここで「複利」を敵に回した時、すなわち借金をした時のことを想像してみてください。借金の金利次第ですが、ものすごいスピードで借金が膨れ上がっていくのが理解できると思います。たとえば金利18%のカードローンを組んだとしましょう。カードローンは複利で金利が付きますから、その場合、借りたお金が2倍になるのにかかる時間は
72÷18=4年
たった4年で2倍になるんですよ。みなさん、借金の恐ろしさが伝わりましたか?「複利」は味方にすると頼もしいですが、敵に回すとこれ以上厄介な敵はいません。
かの有名な物理学者、アルベルト・アインシュタインの言葉は複利についてこのように述べています。
「複利は世界で八番目の不思議だ」

まとめ
以上、インデックス投資やドルコスト平均法、複利について解説しました。ここまで解説してきてなんですが、投資手法は人それぞれです、そもそも目指すゴールやゴールするまでにかける時間など、いろいろな要素が投資手法の選択には関わってきます。なので「インデックス投資が絶対だ!」という考えを押し付けるつもりはありません。
そして投資にはリスクがつきものです。多くのノーベル賞受賞者を輩出し、多くの大企業のトップにいるユダヤ人のバイブル「タルムード」にも「ノーペイン、ノーゲイン」というお金の大原則があります。自分のリスク許容度に合う適正範囲内で投資は行えばいいと思いますし、最終的には自己責任です。
投資家なら必ず知っておきたい、「ノーペイン、ノーゲイン」についてはノーペイン・ノーゲイン。ユダヤ人のバイブル「タルムード」に学ぶ投資の大原則と投資家が避けるべきリスクとは。をご覧ください♪
最後に世界最高の投資家、ウォーレン・バフェット氏の格言で締めたいと思います。
「機関投資家であれ個人であれ、手数料の安いインデックス運用で株の投資をすればよい結果を得られる。手数料やコストを差し引いた後でも、ほとんどの運用期間を上回る成果を上げられるだろう」
以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
ここまで読んで、「わたしも投資してみたい」「どの証券口座がいいの?」と思った方にはSBI証券をオススメします。手数料業界最安値で優良な投資対象が多くあります。
また、インデックス投資の出口戦略について詳しく知りたい方は下の記事もご覧ください。


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