
最近芸能界でも投資詐欺が起こって注目を浴びているけど具体的にはどんな手口があるんだろう。投資詐欺によくあるキーワードとか引っかからないように気を付けられることがあれば知りたいなあ。
今回はこういった疑問や要望にお応えしていきます。
わたし自身投資信託で投資をしており、投資をするうえで多くの投資の名著を読んできたので参考になるかと思います。またお金や投資の話をメインにツイートしているTwitterアカウント(@kangaroo_site)はフォロワー数5800人を超えています。
それではさっそく以下の順序で見ていきましょう。
投資詐欺の常とう手段、ポンジ・スキームとは
最近、詐欺のニュースが後を絶ちませんが、その中でも投資詐欺件数は多くを占めています。
そして投資詐欺のほとんどが、「ポンジ・スキーム」と呼ばれる方法なのです。
ポンジ・スキームとは、アメリカで天才詐欺師といわれた、チャールズ・ポンジがその名の由来です。
「出資を募り、運用益を配当金として支払う」と言って資金を集め、実際の運用はなく、新しい出資者からの出資金を配当金として支払いながら、破綻することを前提にお金を騙し取る手法です。
特にポンジ・スキームを疑うべきキーワードは以下の通りです。
- ○○万円からの小額投資が可能
最初の出資金が少ないことで安心してしまい、しばらく配当金も出るため、どんどん出資額が膨らんでいく傾向にあります。
- 高いリターンを提示してくる
最強指数と呼ばれる投資対象、S&P500でさえ、年利率は5~7%とされています。年利率が何十%などというのは、ほぼ間違いなく詐欺です。毎月の高配当を提示してくるのも怪しいと思ったほうがいいです。
- 他の人へ紹介すると高い紹介料がある
これはポンジスキームにかかった人がさらに他の人にこの詐欺を勧めてしまうことで、被害が大きくなる要因になっています。自らが被害者でありながら、加害者にもなってしまうのです。
詐欺によくあるキーワード
① 「絶対」「必ず」「保証」
「この投資は絶対もうかりますよ」
「必ずいい結果が出ます」
「この投資商品を買えば毎月○○%のリターンを保証しますよ」
こういった言葉を使う人には注意してください。こういった投資対象を買って「絶対、必ず」利益が「保証」されるのはあなたではなく、この投資対象を勧めてきた人、あるいはその会社です。
なぜなら投資に「絶対」「必ず」「保証」はありえないからです。投資には必ず「損すること」「利益が出ること」が表裏一体で存在するからです。大きく儲かる時がある投資対象は、逆に言えば大きく損をする可能性もあるということを忘れてはいけません。これについてはノーペイン・ノーゲイン。ユダヤ人のバイブル「タルムード」に学ぶ投資の大原則と投資家が避けるべきリスクとは。をご覧ください。
② 「あなただけ」「特別に教えます」
これらの言葉も常とう句ですね。よく考えてみてください。
「あなただけに特別に教えます、高いリターンが見込めますよ」
っていうなら、ご自身でその投資をやられてはいかがですか、って思いませんか?そんなうまい話をなんでわざわざ教えてくれるんですか?他人には秘密にして自分で運用したほうがいいと思いませんか?ここで投資の世界の常識として「本当に優良な投資対象は勧めてこない、なぜならわざわざ売りこなくても、本当にいい商品には自然に人が集まるからである」ということを覚えてください。
実際銀行の窓口で勧められる投資対象を聞いてみると、SBI証券のように手数料が格安のものなんてないです。なぜなら手数料が安いと銀行がもうからないからです。
詐欺に引っかからないようにできること
さてここまで見てきて「大丈夫だよ、わたしはこんな手口や言葉にはだまされないよ」と思う方がほとんどだと思います。しかし実際に詐欺にあった方々は口をそろえて「まさかわたしが」といいます。
そこでサギに引っかからないためにできることをいくつかお伝えします。それは「うまい話には裏がある」「相場を知る」です。よく「うまい話には裏があるよ」とか「タダほど高いものはない」といいますが、まさにそうです。だます側は言葉巧みに誘導しますが決してだまされないようにしましょう。
「相場を知る」というのも大切です。例えば
「この投資信託は年間手数料が1%です」
と言われたらみなさんどうですか?
「たった1%か」
と思った方は要注意です。1%はめちゃくちゃ高い手数料です。この感覚がよくわからない方は投資の盲点。手数料が投資のパフォーマンスに与える影響とは。をご覧ください。
投資信託やETFなどの金融資産に限らず、不動産投資でも「相場」の価格を知っておかないと、不動産屋にカモにされてしまいます。
まとめ
さて、今回は
- ポンジ・スキームについて
- 詐欺によくあるキーワード
- 詐欺に引っかからないためにできること
について解説しました。この記事を読んで、大切な資産がボッタくられる方が減ることを祈っています。この記事が良かったなと思った方はぜひほかの記事もご覧いただいたり、人に紹介していただけると嬉しいです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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