
投資を始めたけど、ついつい大きなリスクをとってしまう。小額から投資してそのあと株価が上がったら「もっとたくさん投資しとけばよかった」って思うし、株価が下がったら、落ち込むし、メンタルが安定しないよ。
今回はこんな悩みをお持ちの方に聞いておいてほしいタルムードの小話があります。
タルムードとは世界的に成功者の多いユダヤ人が、約1500年前から読み継がれている生きるためのハウツー本です。いわゆる人生哲学と言ってもいいでしょう。
私も実際にタルムードについて書かれた書籍、「ユダヤ人の成功哲学 タルムード金言集」を読んで感銘を受けたので、皆さんにも共有したいと思い、この記事を書いています(^▽^)/
それではさっそくどんなお話なのか、見ていきましょう。
ナポレオンとニシンの話
ナポレオンがヨーロッパを征服した時のお話です。この時ナポレオンに協力したフランス人、ドイツ人、イタリア人、そしてユダヤ人に褒美は何がいいかと聞きました。
するとフランス人は「ワイン畑とワイン工場」、ドイツ人は「麦畑とビール工場」、イタリア人は「小麦畑とおいしいパスタ工場」をそれぞれ望みました。
しかしユダヤ人だけは「ニシンを2匹だけほしい」といってその望みはすぐにかなえられ、ユダヤ人は帰っていきました。
このとき他国の人々は「ナポレオンがせっかくご褒美をくれるといっているのにそんなちっぽけなものをもらって、ユダヤ人はバカだな」と言いました。
しかしナポレオンはその後すぐに没落したため、願いがかなったのはユダヤ人だけで、他国の望みは何一つかなえられなかった。
この小話の教訓は
まず一つ目は「権力は永続しない」ということです。日本でも平家物語に「盛者必衰のことわり」といっていますが、権力者がずっと続くことはない、権力は移りゆくものであるという当たり前のことを言っているのです。
二つ目は「他人にバカにされても着実に手に入る日々の糧が最も大切だ」ということです。今回の小話でもあったように、欲に目がくらんで大きな利益を望んでも結局手に入らない、利益は小さくても着実に手に入るものの積み重ねが大切だと説いているのでしょう。また、この教えには「人が嫌がる仕事を率先して行えば着実な儲けにつながる」という教訓もあります。実際ユダヤ人は当時は(今もそうかもしれないが)利益がほとんどなかったという「金貸し業」をするものも多く、そこで得た小さな利益の積み重ねが今の金融業を支えることにつながっているのかもしれません。
そして最後の教訓が「継続は力なり」です。もはや我々にとっても耳にタコができるほど聞いた教訓がユダヤ人のハウツー本にも出てくるのは、やはりこの教訓が、時代や人種を超えた不変の真理であるという証拠なのかもしれませんね。
投資家への戒め
さて、ここまでのお話を聞いて、投資をしている方々への教訓としてはこんなことが言えるのではないでしょうか。
「短時間で大きな利益を望んでもうまくいかない。少しずつ、着実にリターンを出しつつ、長期目線で投資しよう」
いまや投資が当たり前になりつつある世の中ですが、短期間で一獲千金を狙ったハイリスクの投資はうまくいけば大きな利益が出せますが、逆に言えば、それだけ大きなリターンが狙える投資というのは失敗すれば大きく損をするということです。一般的に見れば、それだけ大きな賭けをするのは金銭的にも、メンタルヘルス的にも万人に勧められるものではないと思います。
だからこそ、優良なインデックス投資をして長期で勝負しようと、常日頃からお伝えしているわけです。もちろん投資方針は十人十色であり、否定することはしません。しかしその投資手法は今の自分のリスク許容度を超えたものになっていないか、今一度確認してみるといいかもしれません。
まとめ
ということで今回は

投資を始めたけど、ついつい大きなリスクをとってしまう。小額から投資してそのあと株価が上がったら「もっとたくさん投資しとけばよかった」って思うし、株価が下がったら、落ち込むし、メンタルが安定しないよ。
という悩みに対してお答えしていきました。結局の結論は普段私が申しあげていることと変わりありませんが、なぜその結論に至ったのか、その考え方が共有できればうれしいなと思います。
今後もあかねに関する知識だけではなく、こういった考え方もお伝えしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今回この記事を書くにあたり参考にした書籍「ユダヤ人の成功哲学 タルムード金言集」を読んでみたくなったよ、という方は下にリンクを貼っておくので、ぜひ読んでみてください。
それではまた、次の記事でお会いしましょう(^▽^)
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