
貯金とか資産運用である程度まとまったお金ができたなあ。大切なお金だし、上手に使っていきたい。トラブルに巻き込まれないように気を付けることはあるかな。
今回はこんな疑問にお答えしていきます。こう言うと、

まだそんなにお金を持っているわけじゃないし、私には関係ないかな
と思わないでください。まだ貯金や資産運用を始めたばかりだという人にも、お金との付き合い方が学べる記事になっているので、ぜひ最後までご覧ください。今回参考にしたのは90年以上世界中で愛読されているお金の名著「バビロンの大富豪」の金貸しメイソンのお話です。
突如大金を得たロダンという男がお金の使い道について金貸し業者のメイソンにアドバイスをもらいに行くお話です。
私個人の意見ではなく、古くから語り継がれているお話なので、信頼性はあると思います。この記事を読んで「この本を読んでみたい」と思ったら下記からどうぞ。
それでは見ていきましょう。
大金を持つと人は寄ってくる
大金を得たロダンは四六時中「金を分けてくれ」と頼まれるようになったことに困惑していました。
それに対しメイソンはこう言いました。
「人間は持っている以上の金を欲しがるものだし、たまたまお金を持っているものには分けてほしいと思うものさ」
するとロダンは「たいていの相手は断れるが、心底大事にしている妹から分けてくれと言われてノーと言えるか?」と言いました。そうです、ロダンには大切な妹さんがいたのです。
みなさんならどうですか?家族のためならお金を貸しますか?
実はこの話には裏があってロダンの妹がお金を無心するのは旦那のアランが商売人として成功するための起業資金が欲しかったというオチなのです。
話には続きがありますが、わたしはこの話を読んで
「家族にお金を無心するときは背後に配偶者など他人の影が存在する可能性がある。だからお金を貸すときは気を付けよう」
こう思いました。
まったくの善意でしたことなのに
次に金貸しメイソンは「ロバと牡牛の話」をロダンに聞かせました。話の内容としては、
ある農家に飼われていたロバと牡牛がこんな話をしていました。牡牛はロバに対して
「おれは朝から晩まで汗水流して鋤を引っ張っているんだぜ。どんなに暑い日もどんなに足がくたびれてても、どんなに首輪がすれて痛くても働かなくちゃいけないんだ。一方きみはいいご身分だな。きれいな毛布で着飾って、ご主人が乗せて行けと言えば目的地に乗せていけばいいだけなんだから。ご主人がどこにも出かけないときは一日中休んで青草を食べていられるんだからな」
これを聞いてロバは牡牛を気の毒に思い牡牛の代わりに働いてあげたのです。するとロバはその日くたくたになって戻ってきました。牡牛はロバに感謝しましたが、一方ロバは
「こっちはただ友達を助けるつもりでやったのに、相手の仕事を丸々引き受ける羽目になっちゃったよ。牡牛君、これからはきみが自分で鋤を引いてくれ」
と牡牛に愚痴を言いました。この後二人は口を利かなくなりました。この事件をきっかけに二人の友情は終わってしまったからです。
この話から得られる教訓は「友人を助けたいなら相手の負担が自分の肩にかからないようにやる」です。困っている友人を助けるのはステキなことですが、それが自分の負担にならないような方法で助けるのが大切なのです。
お金を貸すときの注意点
金貸しメイソンはお金を貸す際に注意点として以下のことを言っています。
- 貸す額よりも価値の多い財産を持っている人間に貸すこと
- 金を稼ぐ能力がある人(事業主や雇われ、フリーランスなど)に貸すこと
「しっかり返済してくれる見込みのある人に貸しましょう」ってことですね。
さらにこの世の中には常に財産もなければ稼ぐ能力もない人がいることも事実、とメイソンは言っています。私見ですが、そういった方にはお金を貸すのではなく、あげるつもりで渡さないといけませんね。
ぼったくりに注意
金貸しメイソンはさらに資産形成においては貯蓄と資産運用の大切さも説いています。ここで大事なのはぼったくりに合わないことです。
メイソンはこんなことも言っています。
「ありえないような莫大な金の稼ぎ方をとうとうと話すような人間に惑わされてはいけない。」
「自分の財産を守り、金を稼ぐには保守的になることだ。大きな利益が上がるからと言って金を貸すことはわざわざ損失を招くようなものだ」
「自分の事業と成功者の事業が関係を持つようになれば財産は増え、安全に守られるだろう」
まとめ
みなさん、どうでしたか?改めてお金の使い方について考えさせられるお話あったのではないでしょうか。この金貸しメイソンの意見に対して「厳しすぎる」とか「そんなことを考えてお金の貸し借りをしてたら余計に関係性が悪化する」という意見もあるでしょう。
しかし、この話は自分の大切な財産を守る、トラブルに合わないようにする、ということがメインテーマになっているので、そういった意味では現代でも十分に通用する内容だったのではないでしょうか。
今回はいろいろ省略してお話ししましたが、もっと詳しく知りたいという方はぜひ一度ご自身の手にとって読んでみてください。
またお金の使い方についてはその考え方、失敗します。ダメなお金の使い方と豊かなお金の使い方とは。や豊かなお金の使い方とは。実体験から解説します。などの記事もご覧ください。
「この記事が良かったよ」って方は友達やご家族に勧めてもらえると嬉しいです。これからも皆さんが今より豊かな生活を送れるような情報を発信していきます。それではまた(^▽^)/
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